子供の鉄分不足の症状と対処法
症状
赤血球に含まれるヘモグロビンは、酸素を全身に運ぶ働きをしています。鉄分はヘモグロビンの重要な構成成分であるため、鉄分が不足するとヘモグロビンの量が減り、酸素の運搬力が低下します。これが「鉄欠乏性貧血」と呼ばれる状態です。
子供の鉄欠乏性貧血の症状は、以下のようなものが挙げられます。
- 全身の倦怠感や疲労感
- 頭痛やめまい
- 動悸や息切れ
- 食欲不振
- 集中力や記憶力の低下
- 顔色の悪さ(蒼白)
- 爪の白っぽさ
- 異食症(氷や石灰、粘土などを食べたくなる)
これらの症状は、鉄欠乏性貧血の程度によって異なります。軽度の場合は自覚症状がほとんどない場合もありますが、重度になると日常生活に支障をきたすこともあります。
対処法
鉄欠乏性貧血の治療には、鉄剤の服用が一般的です。鉄剤は、口から摂取する錠剤やカプセル、経口液、注射剤などがあります。
鉄剤の服用は、継続的に行うことが大切です。一般的には、症状が改善するまでに数か月かかる場合もあります。
また、食事からも鉄分を摂取するようにしましょう。鉄分を多く含む食品には、以下のようなものがあります。
- レバー、赤身の肉、魚介類
- 海藻類、納豆、きな粉
- 卵、ヨーグルト
ただし、鉄分は吸収率が悪いため、ビタミンCやタンパク質を一緒に摂ると吸収率を高めることができます。
まとめ
子供の鉄欠乏性貧血は、食生活の乱れや月経による出血などが原因で起こることがあります。症状が見られたら、早めに医療機関を受診して検査を受けましょう。
鉄欠乏性貧血の予防には、バランスのよい食事を心がけることが大切です。また、月経のある女の子は、鉄剤の補充を検討することも検討しましょう。