妊娠中は鉄分サプリと一緒に葉酸も摂取しよう
概要
妊娠中は、赤ちゃんのために多くの栄養素を必要とします。その中でも、葉酸と鉄分は特に重要な栄養素です。葉酸は、胎児の神経管閉鎖障害の予防に、鉄分は、貧血の予防や改善に役立ちます。
葉酸
葉酸は、ビタミンB群の一種で、細胞分裂やDNAの合成に不可欠な栄養素です。妊娠初期の胎児は、脳や脊髄などの神経管が形成される時期です。この時期に葉酸が不足すると、神経管閉鎖障害のリスクが高まります。
神経管閉鎖障害とは、脳や脊髄の一部が閉じずに生まれてくる先天異常のことです。重度の場合は、流産や死産につながることもあります。
鉄分
鉄分は、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンの材料となる栄養素です。ヘモグロビンは、酸素を運ぶ役割を担っています。
妊娠中は、赤ちゃんにも鉄分を供給するため、母体の鉄分量が不足しやすくなります。鉄分が不足すると、貧血の原因となります。
貧血になると、疲れやすさや動悸、息切れなどの症状が現れることがあります。また、妊娠中は貧血になると、早産や低体重児出産のリスクが高まるともいわれています。
鉄分サプリと葉酸サプリの併用
葉酸と鉄分は、どちらも妊娠中に欠かせない栄養素です。そのため、鉄分サプリを摂取している場合は、葉酸サプリも併用することをおすすめします。
葉酸は、鉄分の吸収を促進する作用があります。そのため、葉酸と鉄分を一緒に摂取することで、鉄分の吸収率がアップします。
まとめ
妊娠中は、鉄分サプリと葉酸サプリを併用して、赤ちゃんのために必要な栄養素をしっかりと摂取しましょう。
葉酸サプリは、妊娠前から摂取を開始するのがおすすめです。妊娠中は、医師の指示に従って、適切な量を摂取するようにしましょう。