妊娠中の鉄分不足の症状と検査方法
妊娠中の鉄分不足とは
妊娠中は、赤ちゃんの成長に必要な鉄分が大量に消費されます。そのため、妊娠前よりも鉄分の必要量が約2倍に増えます。しかし、食事からの鉄分摂取量が不足すると、鉄分不足となり、貧血を引き起こすことがあります。
妊娠中の鉄分不足の症状
妊娠中の鉄分不足の症状は、初期はほとんど自覚症状がありません。しかし、症状が進行すると、以下のようなものが現れます。
- 疲労感、倦怠感
- 息切れ、動悸
- 立ちくらみ、めまい
- 頭痛、集中力低下
- 食欲不振
- 蒼白
妊娠中の鉄分不足の検査方法
妊娠中の鉄分不足の検査方法は、血液検査によるヘモグロビン値とフェリチン値の測定です。
- ヘモグロビン値は、血液中の赤血球の量を示す指標です。ヘモグロビン値が12g/dL未満になると、貧血と診断されます。
[Image of ヘモグロビン値の基準値] - フェリチン値は、血液中の鉄分の貯蔵量を示す指標です。フェリチン値が30μg/dL未満になると、鉄欠乏と診断されます。
[Image of フェリチン値の基準値]
妊娠中の鉄分不足の予防と治療
妊娠中の鉄分不足を予防するには、食事から十分な鉄分を摂取することが大切です。鉄分を多く含む食品には、赤身肉、魚介類、レバー、ほうれん草、ひじきなどがあります。
また、鉄分の吸収を助けるビタミンCを摂取することも大切です。ビタミンCを多く含む食品には、柑橘類、パプリカ、ブロッコリーなどがあります。
妊娠中の鉄分不足が重度の場合は、鉄剤の服用が必要となります。鉄剤は、食事からの鉄分の吸収を助け、貧血を改善します。
まとめ
妊娠中の鉄分不足は、母体や胎児にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。妊娠中は、定期的に妊婦健診を受診し、鉄分不足の有無をチェックしてもらうようにしましょう。
妊娠中の鉄分不足を予防するために、食事から十分な鉄分を摂取し、ビタミンCも一緒に摂るようにしましょう。それでも鉄分不足が改善しない場合は、医師の指示に従って鉄剤を服用するようにしましょう。