子供の鉄分不足、病院を受診するタイミング
1. 鉄分不足の症状
鉄分は赤血球のヘモグロビンを作るのに欠かせない栄養素です。ヘモグロビンは、血液中の酸素を運ぶ役割をしています。鉄分が不足すると、ヘモグロビンの量が減り、酸素不足の状態になります。
鉄分不足の症状は、以下のようなものです。
- 顔色が悪い
- 疲れやすい
- 動悸や息切れ
- 集中力が低下する
- 食欲不振
- 頭痛
- めまい
- 立ちくらみ
2. 鉄分不足の原因
鉄分不足の原因は、大きく分けて2つあります。
- 鉄分の摂取量が少ない
- 鉄分の吸収が悪い
鉄分の摂取量が少ない原因としては、偏食や食欲不振、離乳食や幼児食の栄養バランスが悪いことなどが挙げられます。鉄分の吸収が悪い原因としては、慢性的な下痢や嘔吐、胃腸の病気、腸内細菌の異常などが挙げられます。
3. 病院を受診するタイミング
鉄分不足の症状が現れた場合は、早めに病院を受診しましょう。特に、以下のような症状がある場合は、注意が必要です。
- 顔色が非常に悪い
- 疲れやすさがひどい
- 動悸や息切れが頻繁に起こる
- 集中力が著しく低下する
- 食欲不振が続く
- 頭痛やめまいが頻繁に起こる
- 立ちくらみが頻繁に起こる
これらの症状は、鉄分不足が重度になっている可能性があります。早めに治療を受けることで、症状の改善や悪化の予防につながります。
4. 病院での検査
病院を受診すると、血液検査や便検査が行われます。血液検査では、ヘモグロビンやヘマトクリット、鉄分、フェリチンなどの値を測定します。便検査では、出血の有無を確認します。
5. 治療方法
鉄分不足が軽度の場合は、食事療法で改善が見込めます。食事療法では、鉄分が多く含まれている食材を積極的に摂取します。鉄分が多く含まれている食材としては、赤身の魚や肉、レバー、ほうれん草、ひじきなどが挙げられます。
鉄分不足が重度の場合は、薬による治療が必要になります。薬による治療では、鉄剤を服用します。鉄剤には、経口鉄剤と注射鉄剤があります。経口鉄剤は、内服する鉄剤です。注射鉄剤は、筋肉や静脈に注射する鉄剤です。
まとめ
子供の鉄分不足は、顔色が悪い、疲れやすい、動悸や息切れが起こるなど、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。鉄分不足の症状が現れた場合は、早めに病院を受診して、適切な治療を受けましょう。
