妊娠中や授乳中の鉄分サプリの選び方
妊娠中や授乳中は、赤ちゃんの成長や発育のために、母体に多くの栄養素が必要になります。その中でも、鉄分は赤血球の材料となる重要な栄養素です。
妊娠中や授乳中の鉄分不足は、貧血や疲労感、めまい、動悸などの症状を引き起こす可能性があります。また、赤ちゃんの発育にも影響を与える恐れがあります。
そこで、妊娠中や授乳中は、鉄分サプリを活用して、鉄分の摂取量を補うのがおすすめです。
ここでは、妊娠中や授乳中の鉄分サプリの選び方について、5つのポイントを解説します。
1. 鉄の含有量を確認する
鉄分サプリを選ぶ際は、鉄の含有量を確認しましょう。妊娠中や授乳中の1日の鉄分摂取目標量は、20mgです。
サプリによっては、1日あたりの鉄分含有量が20mg以上のものもあります。鉄分が不足している場合は、含有量が多いサプリを選ぶとよいでしょう。
2. 吸収率を確認する
鉄には、吸収率の高い「ヘム鉄」と、吸収率の低い「非ヘム鉄」の2種類があります。
ヘム鉄は、肉や魚などの動物性食品に多く含まれています。非ヘム鉄は、野菜や穀物などの植物性食品に多く含まれています。
妊娠中や授乳中は、非ヘム鉄の吸収率が低下するため、ヘム鉄が含まれたサプリを選ぶとよいでしょう。
3. ビタミンCやビタミンB12を一緒に摂取する
鉄の吸収を助けるために、ビタミンCやビタミンB12を一緒に摂取するとよいでしょう。
ビタミンCは、鉄の吸収率を高める働きがあります。ビタミンB12は、ヘム鉄の吸収に必要な栄養素です。
4. 副作用の可能性を理解する
鉄分サプリを摂取すると、下痢や便秘、吐き気などの副作用が出る可能性があります。
副作用が出た場合は、すぐに使用を中止し、医師や薬剤師に相談しましょう。
5. 医師や薬剤師に相談する
鉄分サプリを摂取する前に、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
鉄分サプリは、健康な人が適切に摂取すれば安全ですが、持病や服用している薬によっては、摂取できない場合もあります。
まとめ
妊娠中や授乳中の鉄分サプリの選び方のポイントは、以下の5つです。
- 鉄の含有量を確認する
- 吸収率を確認する
- ビタミンCやビタミンB12を一緒に摂取する
- 副作用の可能性を理解する
- 医師や薬剤師に相談する
これらのポイントを押さえて、自分に合った鉄分サプリを選びましょう。
妊娠中や授乳中は、赤ちゃんの健康のためにも、母体の健康は大切です。鉄分サプリを活用して、鉄分の摂取量を補い、健やかな妊娠・授乳生活を送りましょう。