妊娠中の鉄分不足を予防する方法
妊娠中の鉄分不足とは
妊娠中は、母体の血液量が約1.5倍に増えます。また、赤ちゃんにも鉄分が必要なため、母体の鉄分は不足しやすくなります。鉄分が不足すると、貧血になり、息切れや動悸、めまい、頭痛などの症状が出ることがあります。また、貧血が重度になると、妊娠中や出産時に重い合併症を引き起こすリスクが高まります。
鉄分不足を予防する食事
妊娠中の鉄分不足を予防するには、鉄分を多く含む食品をバランスよく摂ることが大切です。鉄分は大きく分けて、「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類に分けられます。
- ヘム鉄は、動物性食品に多く含まれる鉄分です。吸収率が約50%と高く、効率よく鉄分を摂取することができます。代表的な食品は、赤身の肉、レバー、あさり、カツオなどです。
- 非ヘム鉄は、野菜や穀類に多く含まれる鉄分です。吸収率が約15%と低めですが、妊娠中期以降は吸収率がアップします。代表的な食品は、ほうれん草、小松菜、玄米、大豆製品などです。
鉄分の吸収率を高める方法
鉄分の吸収率を高めるには、ビタミンCを一緒に摂るとよいでしょう。ビタミンCは、鉄分の吸収を助ける働きがあります。代表的な食品は、レモン、オレンジ、キウイ、キャベツなどです。
また、鉄分の吸収を阻害する食品もあります。代表的な食品は、コーヒー、紅茶、タンニンを含む食品などです。これらの食品を摂る際は、鉄分の吸収率が下がることを考慮しましょう。
鉄分サプリメントの利用
食事から十分に鉄分を摂取できない場合は、鉄分サプリメントの利用も検討しましょう。ただし、鉄分サプリメントは、過剰摂取すると下痢や吐き気などの副作用が出ることがあります。必ず医師や薬剤師に相談してから使用するようにしましょう。
まとめ
妊娠中の鉄分不足は、母体や赤ちゃんにさまざまな影響を与える可能性があります。鉄分を多く含む食品をバランスよく摂り、鉄分の吸収率を高める方法を取り入れることで、鉄分不足を予防しましょう。